当院での予防歯科の概要についてはコチラをご覧ください。
当コンテンツでは予防歯科の詳細について、ご説明いたします。

■虫歯・歯周病にならないための処置

・定期的なクリーニング
3ヶ月~6ヶ月に一度のクリーニングは虫歯菌・歯周病菌の除去にとても効果的です。
口腔内細菌は、一度清潔にしてもまた増えようとします。一見何もついていないかのように見える歯の表面にも、バイオフィルムと呼ばれる細菌の巣ができます。
このバイオフィルムは歯ブラシでは落とせないもので、歯科医院での機械的な清掃が一番効果的です。
バイオフィルム
バイオフィルム
・歯石の除去
歯石は食べ残しと唾液の中の成分が混ざり合って固まったものです。
歯石自体に悪い作用はないのですが、細菌は歯石のまわりに集まりやすく、これも歯ブラシでは落とせません。
つけたままにしておくと歯周病も進みやすくなりますし、ブラッシングの効果も十分出ないので、定期的に取りましょう。
歯石の除去
・高濃度フッ素の塗布
フッ素は歯を強くして、虫歯菌の出す酸によって溶かされた歯を再石灰化させて元に戻す効果があります。
市販のフッ素入り歯磨き粉の薬事法での規制限界値は1000ppmという濃度ですが、歯科医院専用の高濃度フッ素は9000ppmの濃度です。
自宅でのフッ素の使用に加えて、歯科医院での高濃度フッ素を使用すると、虫歯予防の効果がとても上がります。虫歯のなりやすさに応じて3~6ヶ月毎に塗布すると良いといわれています。
高濃度フッ素の塗布
高濃度フッ素
・シーラント
乳歯、または生えたての永久歯の奥歯に行う予防処置です。
奥歯は歯ブラシも保護者の目も届きにくく、いつの間にか虫歯になってしまいやすい場所です。
かみ合わせの面の溝の部分は特に虫歯の進行が早いので、虫歯になる前に埋めてしまうのがシーラントです。
シーラント
シーラント

■適切な処置を行なうための検査

・唾液検査
唾液を取って調べる検査(つばを取るだけなので痛みはありません。)を行うと、虫歯菌の量・唾液の出やすさ・唾液の中和力・それぞれ多いのか少ないのかがわかります。
強みの所はそれを生かした予防、弱みの所はそれを補う予防をしていけぱ、人それぞれにあった効率的な予防をしていくことができます。
唾液検査の結果を元に、他にも食習慣・ブラッシングの達成度など改善できる点を探して、診断ソフトを使用したコンピューター上でシュミレーションしていくと、虫歯にならない可能性がどれくらい上がるのか、数値化してお伝えすることができます。
唾液検査
唾液検査
・虫歯レ-ザー診断機(ダイアグノデント)
見た目で明らかな虫歯は治療の対象になりますが、大きさや深さの判断のつきにくい虫歯もあります。そんな状態のときに、虫歯の深さをレーザーの光の反射によって数値化して調べる機械です。
削って治療しないといけないのか、削らないで予防で様子をみていいのかの判断をより正確に、客観的に評価します。
ダイアグノデント

■予防としてのインプラント

歯を失ったときに、ない部分を補う方法として、ブリッジ・入れ歯・インプラントの3種類の方法があります。
ブリッジと入れ歯は残ってる歯を支えにするのですが、残った歯に負担をかけると虫歯や歯周病が進みやすくなります。
インプラントは丈夫な顎の骨を支えにして治療を行うため、他の歯に負担をかけず長持ちさせることができる予防的な治療法です。

欠損補綴

■スポーツをされる方へ

・スポーツ時の外傷の予防
運動時にマウスガードを装着することにより、歯の傷害や破折、すり減りを予防していきます。
転倒時や衝突時の脳震盪の防止にもつながります。
マウスガード

■歯ぎしりにお悩みの方へ

・歯ぎしり、くいしばりによるすり減り、破折の予防

歯ぎしり、くいしばりは寝ている間に無意識に行われる場合が多く、瞬間的に数百キロの力がかかることもあると言われています。診査をして、すり減りが見つかった場合は歯ぎしり防止用のマウスピースを作って就寝時に装着していきます。

歯ぎしり防止用のマウスピース

■虫歯・歯周病になりにくい素材

歯の詰め物やかぶせものの素材には、汚れをためにくい素材や、ゆがみにくく新たな虫歯を発生させにくい素材があります。これらの素材を使用することで、より虫歯・歯周病のリスクの少ない口腔内にしていくことができます。

・セラミック
見た目が歯と同じ色で審美的な素材です。
瀬戸物・お茶碗に近い素材で表面がつるつるしているため、プラーク・歯石などの汚れをためにくい特徴があります。
金属アレルギーの心配もない素材です。
セラミック素材
・ゴールド
金を歯科治療用に加工した素材です。歯に近い適度な硬さのため、金属のゆがみがおきにくく、詰め物の内部に虫歯を作りにくい素材です。反対側の歯のすり減りが少なく、金属アレルギーの心配も少ない素材です。
ゴールド素材

※歯科医院での予防処置には一部保険制度の効かないものがあります。お気軽に歯科医師までお問い合わせ下さい。

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ご自宅での予防歯科

■歯磨きの時に気をつける点

・正しいブラッシングと、補助器具の使い方を身につけましょう。
歯ブラシ・フロス(糸ようじ)・歯間ブラシを効率よく使うことにより、清潔なお口を保つことができます。
人それぞれ気をつけるポイントは変わってくるので、使い方がわからなければご質問ください。
補助器具
・フッ素入り歯磨き粉を使いましょう。
フッ素は虫歯予防にとても効果があります。多くの自然界の食品に含まれており、有効性・安全性はWHOをはじめ、世界各国の医学専門機関が認めています。

フッ素入り歯磨き粉

※効果的な使い方・・・一度何も歯磨き粉をつけずに歯ブラシをして、よくうがいをします。
口の中の汚れを少なくしてからフッ素入り歯磨き粉を塗りこむように使用し、歯によく浸透するようにします。
その後は、うがいを少なく行うか、つばだけはき出して10分程そのままにします。10分経ったらよくうがいをしましょう。 効果的にフッ素が取り込まれ強い歯になっていきます。

■食事の時に気をつける点

・よく噛んで食べましょう
よくかむことによって唾液が出て、虫歯の予防になります。
唾液には抗菌作用や浄化作用、虫歯菌の出す酸の中和作用があります。
・「だらだら食べ」をやめましょう。
虫歯菌は口の中に糖分があると酸を出し、歯を溶かしてしまいます。
一日三回の食事と適度な間食であれば、唾液の中和力によりあまり歯が溶かされることはないのですが、一日の飲食回数が多くだらだらとずっと食べていると常に歯が溶けている状況が作られてしまいます。
ケーキやチョコレートなど甘いものを食べても大丈夫ですが、なるべく三回の食事のすぐあとにデザートとしてとるようにすると歯の溶ける時間を少なくすることができます。
炭酸飲料やスポーツドリンク、フルーツジュースは酸味が強いので歯を溶かしやすいと言われているので、過剰な回数の摂取は控えましょう。
「だらだら食べ」をやめましょう

■虫歯予防の補助食品

・キシリトールとリカルデントをうまく使いましょう
この2つの成分も虫歯予防にとても効果が高いです。
○キシリトール
虫歯菌に酸を出させない効果があります。天然成分を元に作られています。 ガム、ラムネ(タブレット)、チョコなど色々なタイプがあります。
キシリトール
○リカルデント
歯の原料となるカルシウム、リンなどのミネラルを補給し、再石灰化をうながす牛乳由来の成分です。ガムやペーストタイプがあります。
フッ素との併用で、さらに予防効果が高まります。
リカルデント

■歯周病予防にデンタルリンス

デンタルリンスは歯周病予防に効果があります。寝ている間にばい菌は増えるので、就寝前の歯磨きの時の使用が効果的です。
最近ではバイオフィルムに効くデンタルリンスも出てきています。
刺激の多少あるアルコールタイプと、刺激の少ないノンアルコールタイプがあります。

デンタルリンス

■入れ歯の方へ

・入れ歯の洗浄、掃除について
入れ歯は長期間使用していると雑菌が増え、残っている歯の虫歯や歯周病を進める原因になることがあります。
入れ歯洗浄剤の使用で除菌をして、きれいにしていきましょう。
食べ残しなどの汚れは、入れ歯用ブラシなどで落としましょう。
入れ歯の針金がかかっている所は、虫歯や歯周病が進みやすいので注意してケアをしてください。
入れ歯の洗浄、掃除

こちらでは紹介しきれない予防歯科のお話がたくさんあります。私たちと一緒に予防歯科を始めてみませんか?
分からないことがありましたらお気軽に何でもご相談ください。